大好きだったあの歌を聴く。
羽窯で美味しいお米を炊く。
コーヒーを豆から焙煎して淹れる。
私たちが大切にしているのは
「共に楽しむ」ことです。
私たちのサービスの最大の特徴は、利用者の方々の活動量の多さかもしれません。その「活動」には強制はありません。私たちスタッフや他の利用者の方々が、何かを生き生きと心から楽しんで行っている姿を見ることで、自然と心が躍り、「自分もやってみたい」と自発的に行動されることが大切だと考えているからです。
ただ「与えられる」プログラムと、「自分がやりたいから選んでする」プログラムとは、心や身体に与える影響は違ってくるでしょう。ワクワクする気持ちに動かされて何かをやってみる。それは、「生きる」本当の意味でもあるのではないかと思います。
リハビリ、活動、癒し、会話、創作活動を通じて、出来る喜び、出来た喜びを感じて頂きたい。それが私たちの一番の願いです。
普通のデイサービスならばやらないことも、「これは利用者の方々にとって有益だ」と感じたものならば、私たちはチャレンジします。たとえば火を使うことがその一つです。
火は危険なものにもなり得ますが、人間本来の何か大切なものを引き出してくれるものです。
火を見ているだけで心が落ち着き、本当の自分と対話が出来るといっても過言ではありません。
火、炎は生きる上で欠かせないエネルギーです。暖を取ることもできます。食材を最大限に生かし、おいしく調理することもできます。そして人と人の心を繋げる事が出来ます。
少し怖いと思いながらも、その多少のリスクがあるからこそ、人間のワクワク感、ドキドキ感、を奮い立たせるところもあるかもしれません。心が動けば体は動きます。そんな風に、心を踊り動かす活動をしていきたいと思っています。
利用者の方々に対して私たちが最も大切にしていること、それは「敬意」です。
戦前、戦後を生き抜いてきた高齢者、戦後日本復興の為に、企業戦士として肉体、精神、家族、地域とたくましく繋がり、必死で働き続けてきた高齢者。
私たちが少しでも気を抜いて、小手先の活動、レクレーション、リハビリを行ったとしたら、すべて見抜かれてしまうことでしょう。職員が本当に心の底から、高齢者を尊敬し、大切に思い、「今、この瞬間」を一緒に生きていくという心構えが必要です。その為には、職員自身が生き生きと喜びを感じ、感動をし、新たな発見をしながら日々を生きていることが大切になってきます。
より良いサービスのための新しいアイディアの模索、準備、活動、片付け、振り返り-すべての工程を一緒に楽しみ、利用者と職員を全て含めて、心と心が繋がった関わりをしていきたいと願っています。
少人数でも密接な関係がある、いわゆる「深く狭い」コミュニティの中でエンパワーする方。大人数のグループの中で力を発揮できる方。自分で決めたことを思うままに行うことでエンパワーする方。人は千差万別です。それを見極めるのは、本人であり、家族であり、そしてケアマネジャーでもあります。
目的、ニーズ、一人ひとりの生まれ持った力を発揮して頂けるよう、私たちのサービスにも多様性、柔軟性のある対応が必要です。アットホームな温かい関りを大切にしているデイサービスほんかたた、そして最新鋭の機器を取り入れ、徹底的な体の癒しとリハビリが可能なデイサービス天神山。二つの異なる目的を持つ施設で、一人ひとりがエンパワーし、生き生きと楽しい人生を送っていただけることをサポートします。